Amazon Web Services ブログ
NVMe SSD ストレージを搭載した新しい Amazon EC2 Graviton4 ベースのインスタンス
2018 年の AWS Graviton プロセッサのリリース以来、当社はイノベーションを続け、お客様のクラウドワークロードのパフォーマンスを向上させてきました。Graviton3 ベースのインスタンスの成功を受けて、NVMe ベースの SSD ローカルストレージ搭載の AWS Graviton4 プロセッサを利用した 3 つの新しい Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスファミリーであるコンピューティング最適化インスタンス (C8gd)、汎用インスタンス (M8gd)、メモリ最適化インスタンス (R8gd) を発表できることを嬉しく思います。これらのインスタンスは、同等の AWS Graviton3 ベースのインスタンスと比較して、コンピューティングパフォーマンスが最大 30%、I/O 集約型データベースワークロードのパフォーマンスが最大 40% 向上し、I/O 集約型リアルタイムデータ分析のクエリ結果が最大 20% 高速になります。
新しいインスタンスにおいて改善された点をいくつか見てみましょう。これらのインスタンスは、Graviton3 ベースの以前のインスタンスと比較して、最大 3 倍の vCPU (最大 192 個の vCPU)、3 倍のメモリ (最大 1.5 TiB)、3 倍のローカルストレージ (最大 11.4 TB の NVMe SSD ストレージ)、75% 増のメモリ帯域幅、2 倍の L2 キャッシュを実現する、より大きなインスタンスサイズを提供します。これらの機能が、大量のデータの処理、ワークロードのスケールアップ、結果が出るまでの時間の短縮、総保有コスト (TCO) の削減を実現します。これらのインスタンスは、最大 50 Gbps のネットワーク帯域幅と最大 40 Gbps の Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) 帯域幅も提供しており、Graviton3 ベースのインスタンスに比べて大幅に改善されています。さらに、EC2 インスタンスの帯域幅加重設定を使用して、これらのインスタンスのネットワークと Amazon EBS の帯域幅を最大 25% 調整できるようになりました。これにより、帯域幅リソースの割り当てをより柔軟に行えるようになり、ワークロードをより適切に最適化できます。
AWS Graviton4 に構築されたこれらのインスタンスは、Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS)、Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS)、Amazon Elastic Container Registry (Amazon ECR)、Kubernetes、Docker、および C/C++、Rust、Go、Java、Python、.NET Core、Node.js、Ruby、PHP などの一般的なプログラミング言語で記述されたアプリケーションを使用して構築された、マイクロサービスベースのコンテナ化されたアプリケーションを含む、ストレージ集約型の Linux ベースのワークロードに適しています。AWS Graviton4 プロセッサは、AWS Graviton3 プロセッサと比較した場合、ウェブアプリケーションでは最大 30%、データベースでは 40%、大規模な Java アプリケーションでは 45% 高速です。
インスタンスの仕様
また、これらのインスタンスには 2 つのベアメタルサイズ (metal-24xl と metal-48xl) が用意されているため、インスタンスを適切なサイズに設定して、物理リソースに直接アクセスできる利点があるワークロードをデプロイできます。さらに、これらのインスタンスは AWS Nitro System に構築されており、CPU の仮想化、ストレージ、ネットワーキング機能を専用のハードウェアとソフトウェアにオフロードして、ワークロードのパフォーマンスとセキュリティを強化します。そして、Graviton4 プロセッサは、すべての高速物理ハードウェアインターフェイスを完全に暗号化することで、強化されたセキュリティを提供します。
インスタンスはファミリーあたり 10 サイズで利用でき、それぞれ 2 種類のベアメタル構成が用意されています。
インスタンス名 | vCPU | メモリ (GiB) (C/M/R) | ストレージ (GB) | ネットワーク帯域幅 (Gbps) | EBS 帯域幅 (Gbps) |
---|---|---|---|---|---|
medium | 1 | 2/4/8* | 1 x 59 | 最大 12.5 | 最大 10 |
large | 2 | 4/8/16* | 1 x 118 | 最大 12.5 | 最大 10 |
xlarge | 4 | 8/16/32* | 1 x 237 | 最大 12.5 | 最大 10 |
2xlarge | 8 | 16/32/64* | 1 x 474 | 最大 15 | 最大 10 |
4xlarge | 16 | 32/64/128* | 1 x 950 | 最大 15 | 最大 10 |
8xlarge | 32 | 64/128/256* | 1 x 1900 | 15 | 10 |
12xlarge | 48 | 96/192/384* | 3 x 950 | 22.5 | 15 |
16xlarge | 64 | 128/256/512* | 2 x 1900 | 30 | 20 |
24xlarge | 96 | 192/384/768* | 3 x 1900 | 40 | 30 |
48xlarge | 192 | 384/768/1536* | 6 x 1900 | 50 | 40 |
metal-24xl | 96 | 192/384/768* | 3 x 1900 | 40 | 30 |
metal-48xl | 192 | 384/768/1536* | 6 x 1900 | 50 | 40 |
*メモリ値はそれぞれ C8gd/M8gd/R8gd のものです
利用可能なリージョンと料金
M8gd、C8gd、R8gd インスタンスは、現在、米国東部 (バージニア北部、オハイオ) および米国西部 (オレゴン) リージョンでご利用いただけます。これらのインスタンスは、オンデマンドインスタンス、Savings Plans、スポットインスタンスとして、またはハードウェア専有インスタンスあるいは専有ホストとして購入できます。
今すぐご利用いただけます
M8gd、C8gd、R8gd の各インスタンスは、AWS マネジメントコンソール、AWS コマンドラインインターフェイス (AWS CLI)、または AWS SDK を使用して、サポートされているリージョンで今すぐ起動できます。詳しくは、アプリケーションを Graviton インスタンスタイプに移行する際に役立つ一連の Graviton リソースをご覧ください。Graviton 使用開始ガイドにアクセスして、Graviton の導入ジャーニーを開始することもできます。
原文はこちらです。
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